「なぁに?私の顔に何かついてる?」

艶やかな黒髪を揺らし俺を振り返る雅に、『いいや…』と首を振りながら、怪訝な顔で俺を見つめる雅を微笑みかえす。

雅は日に日に綺麗になっていく。

必然的に俺の心配は増すばかりで、休日にデートをしようと待ち合わせなんてしたときには、ヘンな男に声を掛けられやしないかと、正直気が気では無かったりした。

そう、すご~~~く心配だったりしたんだ。

アレを見るまでは…。