あの強く気高い雅は…彼女の鎧なのだろう。

人前では脱ぐ事の出来ない鎧でも

俺の前では全てを取り払った素顔の雅を見せて欲しいと心から思う。

おまえが鎧など纏わなくても、幸せに微笑んで俺を見つめていてくれるように護っていくから…。

だからいつだって笑っていて欲しい。

俺だけに向けられるこの素顔の雅の笑顔のままで…

でも、まあ……

正直な所、雅のほうが腕っ節が強かったりしたら俺の立場って無い訳で…。

大喧嘩をする前に、彼女の腕がどのくらいなのか探りを入れておく必要はありそうだな…。


++ 素顔のままでFin ++