「今眠ったよ」
「そう・・・ありがと、悠くん」
そう言って、美樹は用意していたコーヒーを悠に差し出した。
諒は、カウンターの隅でカップを手にしている。
美樹が選んだ、四人お揃いの動物シリーズの、ライオンのマグカップ。
・・・しばらく、誰も口をきかなかった。
時計の秒針が動く音だけが、やけに大きく聞こえた。
「あ、あの、さ」
まず、沈黙を破ったのは美樹だった。
「わたしも、何かの能力が・・・あったっていうこと・・・なのかな?」
自分でも、よく分からない。
今までだって、そんな力とか能力があると思ったことなんて、これっぽっちもないのだから。
「まぁ、そういうことになるよね」
少しは否定的であって欲しかったのだが、悠は美樹の言葉をあっさりと肯定する。
でも、まだ完璧に力は発揮されていない。
それは力を自分でコントロールできていないからだ、と悠は言った。
「そう・・・ありがと、悠くん」
そう言って、美樹は用意していたコーヒーを悠に差し出した。
諒は、カウンターの隅でカップを手にしている。
美樹が選んだ、四人お揃いの動物シリーズの、ライオンのマグカップ。
・・・しばらく、誰も口をきかなかった。
時計の秒針が動く音だけが、やけに大きく聞こえた。
「あ、あの、さ」
まず、沈黙を破ったのは美樹だった。
「わたしも、何かの能力が・・・あったっていうこと・・・なのかな?」
自分でも、よく分からない。
今までだって、そんな力とか能力があると思ったことなんて、これっぽっちもないのだから。
「まぁ、そういうことになるよね」
少しは否定的であって欲しかったのだが、悠は美樹の言葉をあっさりと肯定する。
でも、まだ完璧に力は発揮されていない。
それは力を自分でコントロールできていないからだ、と悠は言った。

