――・・・これが、普通のドライブなら。
外は快晴で、気持ち良く景色を楽しめただろう。
美樹がそんなことを考えていると、彩が静かに話し始めた。
「まだあたしにも教えられてないことたくさんあるから、よく分からないけどね。あいつが狙っているのは、美樹、あんただ。でもどうしてか分からない」
知っている範囲で話すけど、と前置きして、彩は続けた。
「あの【Free-time】の場所は、たまたまいい“気”が涌き出ているパワースポットなんだよ。多分、中川のばあさんが見つけたんだろうね。でもそれって、こっちにとって都合がいいかも知れないけど、やつらにとっても条件は同じってこと。やたらとアヤカシが多いから・・・あの周辺でいつも戦っていたし。でも、婆さんはそこに美樹をわざと住まわせた」
「わざと?」
美樹は聞き返す。
「これはね、あくまであたしの想像なんだけど・・・美樹、あんたって何かの能力を持ってるんじゃないの?」
そんなことはない。
彩たちと出会うまで、アヤカシはおろか、幽霊にすら一回もお目にかかったことはないのだ。
外は快晴で、気持ち良く景色を楽しめただろう。
美樹がそんなことを考えていると、彩が静かに話し始めた。
「まだあたしにも教えられてないことたくさんあるから、よく分からないけどね。あいつが狙っているのは、美樹、あんただ。でもどうしてか分からない」
知っている範囲で話すけど、と前置きして、彩は続けた。
「あの【Free-time】の場所は、たまたまいい“気”が涌き出ているパワースポットなんだよ。多分、中川のばあさんが見つけたんだろうね。でもそれって、こっちにとって都合がいいかも知れないけど、やつらにとっても条件は同じってこと。やたらとアヤカシが多いから・・・あの周辺でいつも戦っていたし。でも、婆さんはそこに美樹をわざと住まわせた」
「わざと?」
美樹は聞き返す。
「これはね、あくまであたしの想像なんだけど・・・美樹、あんたって何かの能力を持ってるんじゃないの?」
そんなことはない。
彩たちと出会うまで、アヤカシはおろか、幽霊にすら一回もお目にかかったことはないのだ。

