A-YA-KA-SHI☆バスター!!

「わざわざあの店、美樹のために作ったんだからさ」


 だよねぇ・・・と、肩をすくめて、ふと、彩は立ち止まる。


「あいつと・・・友達に、なれるかな」


 諒は歩みを止めた。


「さっき、美樹がお前のことを友達だって言ってた」


 こっちを振り返り、そして、笑う。
 彩は少し驚いた表情を浮かべ、それから照れくさそうに笑った。



☆  ☆  ☆



「ねえ、悠くん」


 彩の昼食を残して後片付けをしながら、美樹が口を開く。


「どうしてあなた達って、いつもそうなの?」
「どういうこと?」


 美樹の手伝いをしながら、悠は聞き返した。


「悠くん達みたいな関係、私は今までほかの人と築けたことはなかったから」
「いつも一緒にいるような関係?」 
「うーん・・・それだけじゃなくて」


 そんなことを言いながら、美樹自身、何が言いたいのか分からなくなってくる。


「・・・信じあえてるなぁって」


 美樹の言葉に、悠は笑う。