☆ ☆ ☆
頃合いを見計らって、和也は結界を強化した。
このまま美樹が『落ちて』くれれば。
美樹の力は、自分が手に入れたと同じ。
今さっき、手を組んでいたアヤカシの気配が消えた。
正直その事実には驚いたが、それはそれでこっちには好都合だった。
どうせあちらも美樹の力を欲しがっていたのだから。
だがもうすぐ、力も弱いのにやたらと生意気なあの女がここへ来るのは目に見えている。
邪魔をされないうちに、早く美樹を覚醒させたいのだが。
「まだ落ちないか・・・」
イライラと、和也は呟く。
自分がパワーを得るためのキーポイント、人間のマイナスの感情。
これがないと結界は思うように動作しない。
その時、灯台の入り口のドアが勢いよく壊され、彩が中に入ってきた。
「美樹っ!」
彩の目にまず飛び込んできたのは、球状になった結界。
そして、その中に閉じこめられている美樹の姿だった。
頃合いを見計らって、和也は結界を強化した。
このまま美樹が『落ちて』くれれば。
美樹の力は、自分が手に入れたと同じ。
今さっき、手を組んでいたアヤカシの気配が消えた。
正直その事実には驚いたが、それはそれでこっちには好都合だった。
どうせあちらも美樹の力を欲しがっていたのだから。
だがもうすぐ、力も弱いのにやたらと生意気なあの女がここへ来るのは目に見えている。
邪魔をされないうちに、早く美樹を覚醒させたいのだが。
「まだ落ちないか・・・」
イライラと、和也は呟く。
自分がパワーを得るためのキーポイント、人間のマイナスの感情。
これがないと結界は思うように動作しない。
その時、灯台の入り口のドアが勢いよく壊され、彩が中に入ってきた。
「美樹っ!」
彩の目にまず飛び込んできたのは、球状になった結界。
そして、その中に閉じこめられている美樹の姿だった。

