A-YA-KA-SHI☆バスター!!

「私の・・・存在価値も?」
「そうだね・・・存在価値も」


 何の為に自分がここに“在る”のか。
 自分という存在は何なのか。
 考えるのは、それだけ。
 美樹は目を閉じた。
 体の奥の意識の中に、小さな小さな光がある。
 そこに、少しずつ意識を近づけていく。
 その間に、色々な物が見えた。


(記憶・・・?)


 両親や友達、今まで会ったことのある人たち、行ったことのある場所・・・それらが次々と呼び覚まされていく。
 しかも、人々の意識までも、美樹は鮮明に感じることができた。
 それは思い出ではなく、何もかもが“真実”を語っていた。
 美樹はその中で、友達にも両親にも、本当に愛されていた。