A-YA-KA-SHI☆バスター!!

☆  ☆  ☆



 まるで宙に浮くジェル状のベッドのような結界の中に、美樹は横たわっていた。
 頭の中の意識ははっきりしているのに、重くまとわりつく空気のせいか、思うように身体が動かせない。
 自分が一体何なのか、美樹はずっと考えていた。
 ここに来れば、何か答えが見つかるような気がした。
 悠と諒、それに彩。
 ずっと守られているだけだった。
 だから、美樹は敢えて、3人には相談しなかった。
 訳も分からずにただ守られているだけより、少しでも、自分という存在を理解しておきたい。
 だからここに来ると、自分1人で決めた。


「もう少しで、キミが一体何なのかわかるよ、美樹」


 結界の外で、和也がそう言っている。
 会話はすでに口頭ではなく、意識の中で交わされていた。