A-YA-KA-SHI☆バスター!!

「そうか。では、こもう力を送っていた媒体はなくなったという事だな。これからが本番ってことだ」


 アヤカシの身体から、燃え上がるように気が沸き上がる。
 近くにいるだけで分かる、桁外れの力。


「彩、下がるか?」


 諒が言った。
 彩は、ニヤリと笑う。


「まさか。ここで逃げても、みんなが巻き込まれる。それくらいのことやりそうだもん、あいつ」
「言うと思った」


 そう言うと、諒は実体化を解いた。
 彩は驚く。
 目の前のアヤカシと同じく、諒の身体もだんだん輪郭がボヤけていく。
 だがその分、パワーが桁違いに上がっていくのが分かる。
 これが、本当の諒の姿。
 彩も、初めて見た。