A-YA-KA-SHI☆バスター!!

 防ぎ切れなかった衝撃波に、また何人かが倒れた。
 彩が防御壁で人間を守るにも限界がある。


「ったく・・・狙うならあたしだけにしろってんだよ。関係ないヤツら巻き込みやがって・・・!」


 奥歯を噛み締め、彩は動く。
 何とか悠と諒の傍へ。


「ごめんよっ!」


 言いながら、手近にいた人の肩を踏み台にして跳躍する。
 ようやく、彩は悠の側にたどり着いた。


「無事か、彩」
「何とかね。キザ男はあの防波堤の先にある灯台。タイムリミットは、真夜中」


 彩は手短かに言った。
 この埠頭から、一本の防波堤が伸びている。
 1㎞くらい伸びた先に、灯台が建っていた。


「何とかあそこまで行ければな・・・」


 悠は呟く。