A-YA-KA-SHI☆バスター!!

「何やってんだ、あたしのことはいいからちゃんとこいつら守れ、悠!!」


 どんどん増え続ける人間達。
 街に人間の気配がなかったのはこういう事なのかと、彩は納得した。


 そんな彩に、アヤカシは視線を送る。


「この状況下でまだ他の人間を心配するか・・・つくづく人間っていうのは、愚かだな」


 さっきよりも大きな気が、アヤカシの身体に集中する。
 諒は素早く動き、右手に光剣を作り出す。
 同時に、攻撃を仕掛けた。
 自分が攻撃対象にされている気配を察知した彩は、何とかして周りに被害が及ばないように移動しようとするが、全然前に進むことが出来ない。


「もー・・・どけよっ!!」


 アヤカシが衝撃波を繰り出す前に、諒が光剣を振った。
 力と力がぶつかる。
 その余波は、放射状に周りに広がった。