A-YA-KA-SHI☆バスター!!

「・・・何・・・力が、増して・・・」
「何だよ。和也に名前を貰ったのが、そんなに嬉しいのか?」


 彩は一歩、蘭に近づく。


「えぇ、嬉しいわ。だって、初めてだもの」
「そうだな。だけど、それが何だってんだよ」


 蘭は一歩、後ずさる。


「人間の気持ちも分からないお前が名前を貰ったって、意味ないよな」
「・・・・・・」
「許す気はないんでね。友香をこんな目に遭わせたお前を、そしてあのキザ男も」


 また一歩。
 その度に、蘭は後ろに下がる。


「そう・・・」


 蘭は、動きを止めた。


「私の仕事は、あなたを捕まえることだったけど」


 気の集中。
 彩も、その手を前にかざす。