「誰なの?」
後ずさった拍子に、カウンターに置いてあるガラス製の灰皿が床に落ちて割れた。
「初めまして。だけど僕の事は、彩からよく聞いているよね」
「あなたが・・・永野和也・・・」
そうだよ、と和也は満足そうに頷いた。
この男が。
美樹は、さっきまで諒が使っていたモップを手に取る。
「そんなもの、どうするの?」
和也は笑いながら、一歩こちらに近づいてきた。
「来ないで。悠くんと諒くんに、何をしたの!?」
「空間を重ねただけ。こういうのは、俺にとっては朝飯前だからね。今日は美樹、君に用があって来たんだ」
「何よ・・・」
モップを持つ手に、力が入る。
「美樹、自分の本当の力を知りたくない?」
いきなり和也は、こんなことを言い出した。
後ずさった拍子に、カウンターに置いてあるガラス製の灰皿が床に落ちて割れた。
「初めまして。だけど僕の事は、彩からよく聞いているよね」
「あなたが・・・永野和也・・・」
そうだよ、と和也は満足そうに頷いた。
この男が。
美樹は、さっきまで諒が使っていたモップを手に取る。
「そんなもの、どうするの?」
和也は笑いながら、一歩こちらに近づいてきた。
「来ないで。悠くんと諒くんに、何をしたの!?」
「空間を重ねただけ。こういうのは、俺にとっては朝飯前だからね。今日は美樹、君に用があって来たんだ」
「何よ・・・」
モップを持つ手に、力が入る。
「美樹、自分の本当の力を知りたくない?」
いきなり和也は、こんなことを言い出した。

