A-YA-KA-SHI☆バスター!!

「あ~あ、雑魚がゾロゾロと・・・よくこれだけ集まったな」
「心配すんな。彩、お前の仕事はねぇよ」
「なに言ってるんだよ、諒」


 彩は、諒の身体から大量の気が放出されているのを見て驚く。
 諒のこんな姿を見たのは、初めてだった。


「今回は俺もかなり頭にきてるらしいな。それともただ、暴れ足りないだけか」


 諒は不敵に笑う。
 そんな諒を呆然と見つめる彩。
 アヤカシが、一気にこっちに向かって来る。
 諒は、右手に気を込めた。
 光剣がその手に現れる。
 諒は跳躍し、何体かのアヤカシを一気に消し去った。


「彩。たまには俺に甘えろよ」
「は???」


 こんな状況で、諒は何を言っているのか。
 思わず赤面する彩。
 その間にも、諒は次々にアヤカシを消していく。
 その眼差しは真剣だった。
 物心ついた時からずっと、一緒にいたのだ。
 彩は、ふっと笑う。