A-YA-KA-SHI☆バスター!!

「あぁ、でも、普通の人間じゃない。俺も、能力者だからね」
「能力者を集めてどうすんだよ? まさか世界征服とかアホみたいなこと言うんじゃないだろうね?」


 その質問に、和也は笑う。


「それもありだね。だけどあいにく、興味はない」
「じゃあ何でこんなこと・・・!!」
「どうかな。彩が僕の言うことを何でも聞いてくれるって約束してくれたら、教えてあげる」
「聞くか!!」


 永野和也。
 これだけアヤカシと似た能力を持ち、それを自覚している人間は初めて見た。


「友香は・・・どうしたんだよ」


 立っていることすら出来なくなり、彩はその場に膝をつく。


 あの明るかった友香か自らこんなヤツの味方になるなんて、考えられない。
 ・・・嫌な予感がする。


「あぁ、あの可愛い女の子・・・あの子はね、彩より僕のことを信用してくれてる。僕の言うことなら、何でも聞いてくれるって」
「どういうことだよ」


 それには、和也は答えなかった。