お店はいつも通りに営業して構わない、と悠が言った。
それには美樹も反論したが、お客さんが待っている、の悠の言葉で、今日も変わらずにお店を開ける事にした。
お昼時のピークが終わっても、諒からの連絡はない。
地団駄踏んでしまいたいくらいのもどかしさを表面には出さずに、美樹は黙々と仕事をこなし、気が付くと夕方になっていた。
悠も普段と全く変わらないように見えたが、時折じっと何かを考え込んでいるような、そんな素振りを見せていた。
「悠くん・・・どうしたの?」
「ん? あぁ、ちょっと、気配を探ったりしてるから・・・」
仕事をしながら、悠はずっと感覚を研ぎ澄ましている。
少しでも、変わった気配を見逃さないように。
だから身動きしないのかと、美樹は納得する。
今はお客さんはいない。
拭き終わった食器を棚に片付けながら、美樹はため息をついた。
すると、入口のドアに着けてあるカウベルが鳴った。
「いらっしゃいま・・・」
入ってきた女の子を見て、美樹は一瞬固まる。
それには美樹も反論したが、お客さんが待っている、の悠の言葉で、今日も変わらずにお店を開ける事にした。
お昼時のピークが終わっても、諒からの連絡はない。
地団駄踏んでしまいたいくらいのもどかしさを表面には出さずに、美樹は黙々と仕事をこなし、気が付くと夕方になっていた。
悠も普段と全く変わらないように見えたが、時折じっと何かを考え込んでいるような、そんな素振りを見せていた。
「悠くん・・・どうしたの?」
「ん? あぁ、ちょっと、気配を探ったりしてるから・・・」
仕事をしながら、悠はずっと感覚を研ぎ澄ましている。
少しでも、変わった気配を見逃さないように。
だから身動きしないのかと、美樹は納得する。
今はお客さんはいない。
拭き終わった食器を棚に片付けながら、美樹はため息をついた。
すると、入口のドアに着けてあるカウベルが鳴った。
「いらっしゃいま・・・」
入ってきた女の子を見て、美樹は一瞬固まる。

