A-YA-KA-SHI☆バスター!!

「彩は、友達になりたいっていう友香ちゃんの気持ちを、うやむやにしていた。もちろん、彩は彼女にアヤカシの危害が及ぶのを恐れて、距離を保つようにしていたんだけど・・・友香ちゃんにとってはそれが、自分の気持ちを踏みにじられたって思っていても仕方ないよね」


 よかれと思ってしたことだけど。
 それが、裏目に出たのかも知れない。


「今回の敵は頭脳犯だよ。そんな友香ちゃんの気持ちを利用した」


 あの遊園地での男の子も、友達が出来ずに、孤独感に苛まれている心の闇につけ込まれた。
 誰もが持っている心の闇…もし、それを利用しているというのが本当だとしたら。
 そして、そのせいで彩にもしものことがあったら。
 絶対に許せない、と美樹は思った。


「だからね」


 そんな美樹の気持ちを落ち着かせるように、悠はゆっくりと言った。