「だって暇なんだもん」
「いっ・・・いいじゃない、いいことよ、うん。彩が料理に興味を持つなんて・・・」
「顔ひきつってるよ、美樹」
「えっ」
「とにかくあたしが【Free-time】の新メニューを作る!」


 適当に冷蔵庫から材料を出しながら、彩が言った。
 こうなったら誰にも止められないと諦め、美樹も悠も黙って見ていることにした。


「やっぱ、新メニューはスペシャルパフェにしよう」


 まず、フルーツを切る。
 やっぱ見た目も可愛くないとなぁ、と切り方にもこだわってみる。
 それに、生クリームはたっぷりがいいよね、とかなんとかつぶやきながら、約一時間が経過した。