美樹はもちろん料理を作るし、最近は悠はすっかりコーヒーを湧かすのを任されている。(これがなかなかおいしいと評判だった)
 諒はウエイター。
 それくらいなら、と彩もやろうとしたのだが、どうも料理の扱いが雑でみんなに却下された。
 かくして出来ることといえば、皿洗いのみ。


「彩。休憩、交代だ」


 諒が部屋に入ってきた。
 暇な日は順番に休むことになっている。


「だぁって暇なんだろ? いいじゃん、もう少しくらい」
「美樹は休憩なしで頑張ってるだろ」
「あいつがいないと料理つくれないじゃん」


 そう言ってから、彩はあることを思いついた。