この球体の結界のようなものは、アヤカシにエネルギーを直接送り込む為の媒体。
そのエネルギーがこの子自身の力だとしたら・・・エネルギーを放出しつくして、この子の命にまで危険が及ぶ可能性がある。
悠は再び、男の子に歩み寄る。
手を伸ばす。
その時、一際眩しい閃光が辺りを包んだ。
「・・・チッ」
舌打ち。
美樹は観覧車の方を見る。
嫌な胸騒ぎ。
「まさか、彩達・・・?」
『邪魔だよ!!』
男の子が叫ぶ。
癇癪を起こしたように、何度も何度も。
だがそれは、美樹には『助けて』と聞こえた。
球体に手を触れた悠の顔が歪む。
美樹は思わず、その手に自分の手を絡ませた。
「美樹ちゃん?」
悠は驚いて、美樹を見つめた。
「大丈夫。絶対助ける!!」
球体の中は、まるで吹き荒れる真空の嵐のようだった。
それでもかわまない。
この子は本当は、助けを求めている。
もう少しで男の子に手が届く、その時。
悠は気配を感じて振り向いた。
そのエネルギーがこの子自身の力だとしたら・・・エネルギーを放出しつくして、この子の命にまで危険が及ぶ可能性がある。
悠は再び、男の子に歩み寄る。
手を伸ばす。
その時、一際眩しい閃光が辺りを包んだ。
「・・・チッ」
舌打ち。
美樹は観覧車の方を見る。
嫌な胸騒ぎ。
「まさか、彩達・・・?」
『邪魔だよ!!』
男の子が叫ぶ。
癇癪を起こしたように、何度も何度も。
だがそれは、美樹には『助けて』と聞こえた。
球体に手を触れた悠の顔が歪む。
美樹は思わず、その手に自分の手を絡ませた。
「美樹ちゃん?」
悠は驚いて、美樹を見つめた。
「大丈夫。絶対助ける!!」
球体の中は、まるで吹き荒れる真空の嵐のようだった。
それでもかわまない。
この子は本当は、助けを求めている。
もう少しで男の子に手が届く、その時。
悠は気配を感じて振り向いた。

