「大丈夫?」
「平気よ。でも」
美樹は手の甲を押さえ、男の子を見つめた。
男の子は無表情のまま、じっとこっちを見つめている。
美樹の胸が傷んだ。
何かの感情が、頭の中に流れ込んでくる。
『・・・こんなはずしゃ・・・なかったの・・・』
悲しい。
寂しい。
そして、苦しい。
「ごめんね・・・」
胸を押さえて、美樹は苦しそうに呟いた。
「下がって、美樹ちゃん。俺がやる」
悠が言って、球体に手をのばす。
スパークする火花。
少し顔をしかめるが、何とか堪えて悠はもう一歩、足を踏み出した。
球体の膜が、悠に襲いかかる。
だが、悠は自らの身体を、結界で守っていた。
その結界ですらみるみる刻まれて行くのが、美樹にも分かる。
「悠くん・・・!」
美樹が息をのむ。
『来るな!!』
男の子が叫ぶ。
「平気よ。でも」
美樹は手の甲を押さえ、男の子を見つめた。
男の子は無表情のまま、じっとこっちを見つめている。
美樹の胸が傷んだ。
何かの感情が、頭の中に流れ込んでくる。
『・・・こんなはずしゃ・・・なかったの・・・』
悲しい。
寂しい。
そして、苦しい。
「ごめんね・・・」
胸を押さえて、美樹は苦しそうに呟いた。
「下がって、美樹ちゃん。俺がやる」
悠が言って、球体に手をのばす。
スパークする火花。
少し顔をしかめるが、何とか堪えて悠はもう一歩、足を踏み出した。
球体の膜が、悠に襲いかかる。
だが、悠は自らの身体を、結界で守っていた。
その結界ですらみるみる刻まれて行くのが、美樹にも分かる。
「悠くん・・・!」
美樹が息をのむ。
『来るな!!』
男の子が叫ぶ。

