何もできない自分がここに来たのは、もしかしたら足手まといになるかとも思った。
だけど、悠は何も言わずに受け入れてくれた。
美樹にはそれが嬉しかった。
そしてなんとか1番上に辿り着くと、薄い球体の膜の中に、一人の男の子が立っていた。
危なっかしい足取りで、美樹はその球体に近づく。
いつでもフォローできるように、悠も美樹から離れない。
「どうして・・・」
呆然と、美樹は呟く。
まだ小学校低学年くらいの男の子が、球体の中に浮かんでいた。
だが、その顔には表情が全くない。
まるで、陶器のようなその顔には、生気と言うものが全く感じられなかった。
「どうして、こんなことに・・・」
「近づかないで。俺が」
悠は、球体に近付く。
少し手を伸ばすが、すぐに引っ込めた。
だけど、悠は何も言わずに受け入れてくれた。
美樹にはそれが嬉しかった。
そしてなんとか1番上に辿り着くと、薄い球体の膜の中に、一人の男の子が立っていた。
危なっかしい足取りで、美樹はその球体に近づく。
いつでもフォローできるように、悠も美樹から離れない。
「どうして・・・」
呆然と、美樹は呟く。
まだ小学校低学年くらいの男の子が、球体の中に浮かんでいた。
だが、その顔には表情が全くない。
まるで、陶器のようなその顔には、生気と言うものが全く感じられなかった。
「どうして、こんなことに・・・」
「近づかないで。俺が」
悠は、球体に近付く。
少し手を伸ばすが、すぐに引っ込めた。

