「どういうこと?」
「俺も、こんなことは初めてだけど・・・多分あの子は、力を持った人間なんだよ。気になるのはあの子を覆っている“気”・・・結界とも違う・・・何だ?」
会話をしながらも、二人はどんどんジェットコースターに近づいていく。
その真下に着いて、美樹は上を見た。
昼間来たから分かる、悠があれだけ嫌がったこのジェットコースターの1番高い場所は地上約30メートル。
しかもこの嵐だ、風に煽られて足を滑らせでもしたら命はない。
「とにかく行くよ。あれが何だか確める」
そう言って悠は、梯子を登り始めた。
「わたしも行くわ」
美樹もそれに続く。
「気をつけて」
「うん」
悠が手を差し伸べる。
一瞬、悠の高所恐怖症は大丈夫なのかという考えが頭を過ったが・・・。
もっと叱られるかと思っていたのだが、悠は何も言わない。
「俺も、こんなことは初めてだけど・・・多分あの子は、力を持った人間なんだよ。気になるのはあの子を覆っている“気”・・・結界とも違う・・・何だ?」
会話をしながらも、二人はどんどんジェットコースターに近づいていく。
その真下に着いて、美樹は上を見た。
昼間来たから分かる、悠があれだけ嫌がったこのジェットコースターの1番高い場所は地上約30メートル。
しかもこの嵐だ、風に煽られて足を滑らせでもしたら命はない。
「とにかく行くよ。あれが何だか確める」
そう言って悠は、梯子を登り始めた。
「わたしも行くわ」
美樹もそれに続く。
「気をつけて」
「うん」
悠が手を差し伸べる。
一瞬、悠の高所恐怖症は大丈夫なのかという考えが頭を過ったが・・・。
もっと叱られるかと思っていたのだが、悠は何も言わない。

