「夕ご飯までにはまだ時間があるから、今のうちにお風呂にでも入ってきたら?」
婦人の言葉に、彩が真っ先に「そうしよ」と荷物を持って部屋へ向かった。
彩は、まるでここに来たことがあるかのように案内なしでスイスイ進む。
悠と諒も、同じく部屋へ向かう。
その行動に、美樹はふと、違和感を感じた。
「あの・・・」
最後に一人残った美樹は、婦人に声をかける。
「みんな、ここには来たことがあるんですか?」
「いいえ。今日が初めてよ」
変わらない優しい笑顔。
「だって、ここに来るのは“あなた”が決めたことでしょう?」
婦人に言われて、美樹は気がついた。
今回の旅行は確かに美樹が言い出して、温泉と遊園地のあるこの高原を提案したのも美樹。
このペンションを予約したのも美樹一人で。
婦人の言葉に、彩が真っ先に「そうしよ」と荷物を持って部屋へ向かった。
彩は、まるでここに来たことがあるかのように案内なしでスイスイ進む。
悠と諒も、同じく部屋へ向かう。
その行動に、美樹はふと、違和感を感じた。
「あの・・・」
最後に一人残った美樹は、婦人に声をかける。
「みんな、ここには来たことがあるんですか?」
「いいえ。今日が初めてよ」
変わらない優しい笑顔。
「だって、ここに来るのは“あなた”が決めたことでしょう?」
婦人に言われて、美樹は気がついた。
今回の旅行は確かに美樹が言い出して、温泉と遊園地のあるこの高原を提案したのも美樹。
このペンションを予約したのも美樹一人で。

