A-YA-KA-SHI☆バスター!!

「いらっしゃい、美樹さん。お久し振りね。どう、お店は順調?」


 美樹ははっとした。
 声が、店を貸してくれているお婆さんにそっくりだった。


「・・・あ、その節は本当にありがとうございます」


 美樹は深々と頭を下げた。
 婦人は、優しく笑う。
 姿は違うが、確かにこの人なんだ。
 笑った顔の雰囲気が、中川美恵子そのものだった。


「ゆっくりしていってね。といっても、あまりゆっくりも出来ないでしょうけど・・・」


 婦人はそう言って、ハーブティーを入れてくれた。
 だが美樹以外は、少し深刻な顔をしている。


「今日はあなたに少しお話があるのよ、美樹さん。だから、私がここにいるの」
「・・・私に、ですか?」


 頷く婦人。
 少し不安になって、美樹は彩の方を見た。


「大丈夫だよ。襲われたりしないから」


 彩はぶっきらぼうにそう言って、ハーブティーを飲む。