「ちょっと覗いていい?」

 いや、変な意味でじゃないわよ。

「ちょっと待ってくださいね。匠くんに了解を得ないと」

「? どうして?」

「いま彼、全裸なんで」

「!?」

 なんですって!?

「待っててくださーい」

「え、ええ」

 妙に心臓がドキドキして素直にドアの前で待った。

 数十秒後に同じ女生徒が顔を出し、OKだと志保を中に促す。