「もう捜しに行ったんじゃないの?」


早寝のマレさんが、こんな深夜に欠伸(アクビ)もせずに言う。


…それしか考えられない。


でもどうして言ってくれないの?

なんで相談ってものをしないの?


私だって、

ステルラが心配に決まってるじゃない。

捜しに行きたいに決まってるじゃない。


なんで男の人ってこんなに自分勝手なの!

協調性の欠片も無いっ!!


私がそこまで思って、マレさんと捜しに行こうとしたとき、私の目は見開いた。


人を抱えたクリュさんとクルシオさんが歩いてきたから。


「お、セル。寝てなかったのか」


クルシオさんの暢気な問いに、突っ込みたくなる。