「ステルラ!」
そんな中ウィンクが部屋に入り、床に座っているスーちゃんに駆け寄った。
クリュっちがスーちゃんから離れて俺に「帰ろう」と言う。
スーちゃんをほっといていいのか?
なんて聞こうとしたが、慌てて口をつぐんだ。
スーちゃんが泣き出したからだ。
「ふ…うぅ、ウィンクゥ~」
「よく無事でいてくれたな」
ウィンクはいわゆる"よしよし"を、スーちゃんにしている。
「怖かったあ痛いよおお」
「うん、うん。ごめんな?」
「なんでウィンクが謝るのおぉ~」
スーちゃんの頭が、ウィンクの顎の下に収まる。
スーちゃんの涙が、ウィンクの胸にしみわたる。


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