…やっぱりそれが目的だったんだ。
テラ・ファミリアが、ここにいられなくなるような理由がほしかったんだ。
でも、悪いのはそっちだから。
「ルナ・ファミリアの第三者がこの現場を目撃したらあんたらが悪いのは一目瞭然だろ」
「それがどうした!!ここに立ち入れる者は今現在、全員会議中だ!
わざわざ会議中に目撃してくれるような、
ルナ・ファミリアの第三者なんざいるわけがねえんだよ!」
それが、いるんだよ。
わざわざ会議抜けて来るんだよ。
俺は結局クリュっちの言う通り、敵をかわしがわしスーちゃんのところまで行くことにした。
でも、いくらクリュっちが強いからって、
いくら俺が利き手を失っているからといって、
四人ともクリュっちに任せるつもりはさらさらなかった。
…一人。


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