四人の中でもいちばんリーダーっぽい、
床に座っている奴が言った。
「来てくれたら返すって電話で言うたけど、こっちも殴られんのは嫌やから、ここは戦闘といこか」
そいつは立ち上がり、口角を上げた。
「…てのは、今思いついた理由なんやけどな?」
「お前…!!」
「デンス」
関西弁の挑発にムカついた俺が食ってかかろうとすると、
クリュっちが左腕で俺を素早く止めた。
「お前は戦うな。ステルラを頼む」
「は?なんd…」
「利き腕が使えないからに決まってんだろ」
ぅわ…不意打ちか。
クリュっちに心配されたの初めてだし、
名前呼ばれたのもなにげ初めてだし…!!


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