「ステルラに何をした?」
クリュっちの声はいつもよりオクターブ低く、
こっちまで身震いしそうなくらい怖かった。
「別に?何も~」
「とぼけるな。電話で悲鳴が聞こえたそうじゃないか」
「え~」
なんだこいつら。
めんどくさっ!!
「まあいい。全員ぶん殴るまでだ」
なんだこいつ。
いさぎよっ!!
「え、何粋がっちゃてんの?こっち四人いるんだよ?分かってる?」
分かってないのはそっちだ。
かなり自信もやる気も満々みたいだけど、
相手はクリュっちだよ?
無理だと思うな~なんて。
…向こうは知るはずもないか。
「まあとりあえず、来てくれておおきに」


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