もちろん調子にのってるつもりなんて、全然なかった。


一緒に帰っても口をきいてもらえなくても、なんとなく輪の中から抜け出せず、帰りを思うと学校に行くのも苦痛になっていった。


休みがちになり、親が心配して、色んな病院に連れていくけど、精神的なもので具合が悪いとは親にも伝えられず、医者も風邪薬を出すだけで、回復はしなかった。

担任の先生が家を訪れ、
『日数が足りなくなって留年してしまうかもしれない。午後の2時間だけでも授業を受けに学校においで。』


中学で留年なんて…

さすがにヤバイと感じ、辛い時は午後だけ出るようにした。

唯一の救いは、同じクラスに部活で一緒のコがいないことだった。


クラスで仲のいい友達ができ、部活での出来事を相談できるようになったことで、学校に行けるようになった。

そんなある日の朝、挨拶運動で校門に立つ先輩を見つけた。

『おはようございます』

笑顔で挨拶をしてくれた先輩に、恥ずかしくて下を向いて挨拶を返した。

先輩は同じ委員会だってことも知らないだろうし、私1人に挨拶したわけじゃないのに、顔が真っ赤になるのを見られたくなかった。