「いらないし…………。食べたいとも思ってないから、そんな睨みながら急いで食べなくていいよ?」
「そうなの?」
「そうだよ。…………それにそのパフェ見てるだけで吐きそうだし。」
そう言いながら、苦笑いを浮かべる北野
人が食べている物を吐きそうとか、コイツ殴っていいかな?
だけど、カレーパフェを堪能したいあたしはそう思うだけにした
「幸せそうな顔しながら食べて、そんなに美味しい?」
そんなに見てくるって事は、やはり食べたいの?
「いや、そんな顔してもいらないから安心して?」
あたしが警戒したのが分かったのか、北野は尽かさずそう言ってきた
なんだよ。間際らしいんだよっっ!!
「あっ!そういえば今朝、聞きそびれたけど、岸川の部屋散らかっててびっくりしたでしょ?ああ見えて、岸川って意外と家事全般なにも出来ないんだよね。」
「確かに…………。あの部屋見た時、びっくりしたよ。彦一様って、よく生活出来てるよね?」
ホント、普段どうしているんだろうか?
「俺が家事全般得意だから、たまにあの部屋に行って掃除するんだけど、すぐ散らかすから参ってんだよね。」

