ザワザワーーー
今日もやけに食堂は人が多いので、裕太が注文しに行って、あたしと健ちゃんは席取りに行く事になった
「じゃあ、しっかりいい席とれよ。」
「分かってるって、健ちゃん行こっか?」
「だな……。」
食堂で彦一様と会って以来、 来てなかったけど最近、食堂は人気なの?
「なあ、もも。俺が言った通り裕太が元に戻っただろ?」
健ちゃんの方を見ると、微笑みながらあたしの方を見ていた
そんな健ちゃんに癒しを感じる
いつもお日様みたいに優しく、なんでも包み込む様な笑顔を向ける健ちゃんは誰が見ても癒し系
同じ年だけど、なんでも話せるあたしにとってお兄ちゃんみたいな人
「どうして、裕太がいつもどおりになるって分かったの?あれだけ、機嫌悪かったのにさ」
「そりゃ、分かるよ。裕太の事は、ももよりも分かってるつもりだよ。それに同じ男だからね?」
「………?健ちゃんの言っている意味があんまりよくわからないんだけど」
男だから、なに?
もしかして、あたしが理解力なさすぎ?
「ももは、分からなくていいんだよ。あっ…あそこちょうど空いてるから座ろうか」
「………そうだね。」
まっ、健ちゃんがそう言うならわかんなくていいか。

