「ぐすっうっふぇ………。」




身体中痛いけどそれよりも彦一様が助けてくれない事に苛立ち、悔しさで涙が溢れだす




「おい、大丈夫か?……ボロボロだなお前。」




「………えっ?」




顔をあげると、いないと思っていた彦一様がいる




「今さら、なんですか?助けてくれなかったくせに………。」




なによ……笑ってたくせになんで来るのよっ!?




心の奥でどこか来てくれた事に嬉しく感じていたけど、今のあたしは素直に喜べない