『こんな家、出ていってやるよ!!』

その言葉を残し、

あたしは中学三年生の時家を出た。

もちろん先の事なんて考えてなかった。

ただひたすらと、

ネオンが煌びやかな夜の町をさ迷った。


「ねぇ、家出?」

いきなり話しかけられ、

振り向くと、

赤髪にいくつものピアス。

明らかに悪そうな女がいた。

『……。』

「無視?住むところ与えてやろーと思ったのに。」