…アンタはそれでいいワケ?




ハツコイの相手といられるとは言ってもたった一時。

しかも振られるのが分かってんのよ?





二人の仲はさすがに願ってあげられないケド、でもそんなの切なすぎ―――



「ヨロシクな千里♪めっちゃカワイクしてくれよ。あ、出来たらミニスカ頼むっ!」



親指を突き出し力強く万里は言った。





てんめぇ~っ、俺が下手に出てると思ってちょーしくれてンじゃねーぞっ、と天音が心底怒った様子で回し蹴りを炸裂させるも、
もはやデートのコトで頭が一杯らしい万里はまるで聞いちゃいなかった。









……行き先不安。