***
「「「バカじゃん」」」
青空が清々しい屋上にて
呆れ顔のツレトリオと、撃沈する俺と万里。
結局バレて、全てネタばらし。
「つーか、天音。男のプライドねぇー!」
「いくら彼女の気を引くためとはいえ、フツー女装までするかぁ?」
「俺は出来んよ。ありえんよ。」
「うるっせぇーなー!いいだろっ、別に!ほっとけ!!」
案の定、散々な言われよう……
俺を一頻り罵ったトリオは万里に矛先を向けた。
「てか、オマエもなんで気付かないかなぁ。」
「気付かないばかりか惚れるとか、どんだけヌケてんだ。」
「……面目ねぇ」
万里がしくしくと泣き崩れる。
あ~あ。休みの間に千里ちゃんがなんやかんやと叱咤激励してくれたらしく、週明け若干浮上してたのに……


