「……へ?は?えぇっ!?」
いきなり肩を叩かれて覚醒した万里が無様にキョドった。
て、動揺してる場合じゃないでしょーに!!
「駄目よ!絶対ムリっ!大体、私達の承諾もなしに勝手に決めないでよ、ねぇ、みんな―――」
事情を知っている私の友人達なら味方になってくれるハズ……
そんな期待を込めて振り返って
小さく唸る。
男ハンター蘭子はこれ見よがしにしなを作り「え~、どーしよーかなぁ」などと言いつつ、既に品定めの目つき。
頼れるのは真琴だけ!……と思った真琴は万里と天音のリアルBLにいつになく目をぎらつかせているし。
……男の子苦手な華に至っては、赤い顔で天音の後ろに隠れてる始末。
頼りになる人物皆無……。
こうなったら私がなんとかするしかないっ。


