「万里……」




と、

その友人一同!!




「……千里」





私を見てやっぱりちょっと驚いたように呟いた万里が反射的に顔を上げ、ある一点を見詰めて固まった。



その一点てのは最後尾にいた天音なワケだけど……







ちょちょちょっとっ!




その自分を振った女に送るような未練がましい切なげな視線はなんなのっ。

アンタは天音が天音でアンタの友人だって知ってんでしょーが!!



天音はそりゃもう物凄いスピードで背の高い真琴の後ろに隠れて、不自然なホドに顔を反らしている。





万里はともかく、他の奴らには女装のコトカミングアウトしてないらしーからね。









コレ、大ピンチ!?