「てか、市川!今日は半そで半ズボン着用だと言っただろ!」
今日の俺はガッツリジャージの長袖長ズボン。
小坂の怒鳴り声に俺は現実に戻って対応する。
「あ~、なくなっちゃったんスよ。・・・俺実はイジメられっ子で。」
「マヂか?」
「嘘です。」
「今すぐ隣のクラスのヤツにでも借りて着替えて来い!!」
「ヤダねっ!!」
「パン一で走らせるぞ!」
はぁ!?
んなことしたら、この無駄毛一本ナイ美脚が晒されンだろーが!
「うっせぇ!今日は長袖長ズボンの気分なんだ!俺を無理矢理ひんむくってンならオマエのズラ毟り取るぞ!ハゲッ!」
「ぬぁ!?教師に対してなんだその態度と暴言は!!ちなみに言っとくが俺はハゲてなどおらんっっ!」
とか言いつつ、反射的に頭押さえちゃバレバレだっつーの。
「くそぉ。市川は一人で校庭20周!」
理不尽にも俺は一人でマラソンさせられる羽目になった。
しかし、これも千里ちゃんヘの愛を貫くためだ。
やるしかねぇな。
俺、君のためにガンバルよ、千里ちゃん♪