***
万里をまんまと追っ払って、俺と千里ちゃんは揃って家から脱出した。
最寄りの公園のトイレに寄って、俺はお着替え。
「んもう。そのまま帰ればイイじゃない。」
トイレの外でぼやく千里ちゃんに、俺は着替えながら力なく笑う。
お母様に絞殺されまんがな。
着替えて外に出る。
雰囲気からしてここでお別れ・・・名残惜しい。
「・・・家まで送ってこーか。」
「ここまで送った私の立場を無にする気?」
・・・だよね。
「んじゃ、お別れのちゅ―――」
ごすっと腹に拳剣食らった。
・・・せめて最後まで言わせて。
メニュー