早速ミッション敢行。
俺はうっかり万里の視界に入らないよう扉の影に隠れ
千里ちゃんはそれを確認し、薄くドアを開いて廊下の万里に声をかけた。
「ちょっと頼みたいんだけど。買い物行って来てくんない?」
「この一大事にか・・・・で、何を?」
「何ってえっと・・・」
何も考えてなかったのか千里ちゃんはちょっと詰まったが、すぐ事もなげに続けた。
「生理用品。彼女いきなり始まっちゃって?私もうっかり買い置き切らしちゃってんのよね。」
・・・えぇっ。
そりゃアナタ、高校男子にスキル高過ぎっしょ。
さすがの万里もちょっと戸惑っているのが扉越しに感じられたが
「ここで優しさみせれば、アンタの株急上昇間違いナシ!よ。」
「喜んで行かせて頂きまっっす!!」
千里ちゃんの甘言に、万里はシェイクダンスの勢いでまんまと踊らされていた。
単純だな、親友よ・・・。


