そんなことを思った時には
バンッ!!!
と物凄い勢いで扉が開け放たれた。
マヂでか!?
予想通り、階段を鬼の勢いで駆けあがってきたのは万里で。
万里は千里ちゃんの部屋のドアを開け放ったまま、瞬間冷凍のマグロのように固まった。
当然、俺は隠れた。
千里ちゃんの後ろへ飛び退いて、そこにあったウサギのぬいぐるみを頭に被って、伏せた。
空襲警報発令―っっ。
しかし、遅いわ。
隠れる前に万里とバッチリ目が合ったのは気のせいじゃない。
・・・俺の人生終わったorz
俺は明日から女装好きの変態として後ろ指を刺されて生きてくんだ。
暗涙する俺の額にウサギの耳が力なくぺろりと落ちてきた。


