『嫌ならいいのよ?所詮何でもやるって言っても口先だけだったんでしょ。』
扉越しの声が俺の戸惑いを見越していたように嘲笑を含んでいた。
イヤだと言えば即刻追い出されるだろう。
ホラ見たコトか、と。
それこそ服を着る間もなく!
露出狂として近所のオバチャンに通報されるくらいなら、例え好きな子といえども家の中で一人を相手に醜態晒した方がマシ・・・・か?
うん。マシか。
覚悟を決めて、勝手にタイムリミットを切られないうちに手早く着替えた。
『キガエマシタ。』
『・・・・』
俺の言葉に声もなく扉が開いて、ようやく部屋に招き入れられた。
・・・まるで【注文の多い~】みたいな世界だな。


