私が男の子を苦手に思っていたのと同時に、男の子にしても私が苦手だったと思う。 冗談を言っても赤くなってうろたえるだけでマトモに返せなくって。 それでいつの間にか、男子も私に気を使って一線置くカンジになっていた。 だけど廉太郎君はいつだって強引。 私がキョドってようがうろたえてようがお構いなしなんだから。 だけどその強引さが……嫌いじゃない。 戸惑ってドキドキするのとは違うドキドキ。 トモダチの好きとも違くて……