振りつけられた鞄を掴んだ。




「あのさー、よく知りもしないうちに好きって言う俺を浅はかだってんなら、俺のコトよく知りもしないのにキライっていう千里ちゃんも変わんないんじゃん?」



千里ちゃんはちょっとダケ驚いたように目を見開いた。




「一目惚れだし外見に惚れたってのも嘘とは言わない。男だし下心もないとは言わない。」



うん。

体も勿論目当てデスガ。





「けど、やっぱそれだけじゃなくて・・・俺はもっと千里ちゃんのコト知りたいんだ。千里ちゃんにも俺のコト知って欲しいと思うし。そのチャンスもくれないで拒否られちゃったらどーする事も出来ないでしょーが。」




やっぱし心も伴ってなきゃ、って思うんだ。



男ってだけで、

昔の下衆カレと十把一絡げに語られるのはご勘弁だ。








「傍にいるチャンス下さい。勿論、千里ちゃんが嫌がる事無理強いしたりしないし!俺何でもするよ?俺の誠意を試してみない?」