「あんなノリで、本気にするヤツなんて誰もいないだろ。」 ……いたんですけど、ここに一人! いやいや、多分、みんな本気にしたからね!? 廉太郎君、真顔で冗談とか、分かりづらいからっ! そんな突っ込みをしつつ、身体から緊張が抜けた。 ソレと入れ違いみたいに、何だか不貞腐れたい気持ちで一杯になった。 「……ズルイ。私ばっかりドキドキして……」