In 図書館。
季節は期末テスト目前になり、今日はみんなで図書館で勉強会デス。
先生は学年トップクラスの成績を誇る廉太郎君。
そして女子では真琴ちゃん。
後はもっぱら出来の悪い生徒デス。
…私も含めて…あぅ。
「だからさ…さっき教えただろ?ここにはこの公式使うんだって。」
「え?そーだっけ?」
「…はぁ~」
悪びれもせずにあっはー☆と笑う貴史クンの隣で廉太郎センセイ、米神の血管をびくびくさせながら重い溜息デス。
その涼やかな双眸が向かいの私に向いた。
…ひぇ。
慌ててノートに覆いかぶさるけれども……
わ、分からない~。
頬杖まで突いて本格的に私を眺め始めた廉太郎君に内心ビクビク。
怒られる~……。
涙目で俯いていると不意に廉太郎君が口を開いた。
「……キスしたい。」
ぅわ~ん…………て、
ななな、なんですと!?