たれかれ


「でも本気で誰かの事を傷付けよーってほど悪人じゃなくて。ホントにマズイ時は必死に庇ってくれちゃうんだから根が優しいよね。」



『私』を指折り説明しながら天音は、ん~と唸った。








「男嫌い…じゃなくて恋愛にとんだ臆病者だってのは、今ハジメテ知ったけど。」

「っ///」



ストレートな指摘にカッと頬が熱くなって、悔しさに奥歯を噛み締める。


そんな私に天音がふはっと笑った。






「そー言うの全部。イイトコロも悪いトコロも、千里ちゃんのコト知るのがウレシイし。知った分だけ好き。この先ももっといろんな千里ちゃんをみたいと思ったんだよ。」








イイトコロも、悪いところも

外見だけじゃなくて、中身もちゃんと見てくれて




その上で好きだと言ってくれる。







…天音の趣味は相当悪い。





そんなことを思ってみても、ウレシイッて気持ちは消えなくて、…泣きそう。